「雨ニモマケズ」宮沢賢治

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今から80年も前に、宮沢賢治が残した名作「雨ニモマケズ」。日本人が忘れた日本人の魂が此処にあるような気がしています。このような精神があれば、日本は必ず復活するに違いありません。私は、彼のこの詩に共感して、18年前に小さなマジスパで、初めてスープカレーを創り出しました。

 

 

「雨ニモマケズ」

 

雨にも負けず

風にも負けず

 

雪にも夏の暑さにも負けぬ

丈夫なからだをもち

慾はなく 決して怒らず

いつも静かに笑っている

 

一日に玄米四合と

味噌と少しの野菜を食べ

あらゆることを自分を勘定に入れずに

よく見聞きし分かり

そして忘れず

 

野原の松の林の陰の

小さな萱ぶきの小屋にいて

 

東に病気の子供あれば

行って看病してやり

 

西に疲れた母あれば

行ってその稲の束を負い

 

南に死にそうな人あれば

行ってこわがらなくてもいいといい

 

北に喧嘩や訴訟があれば

つまらないからやめろといい

 

日照りの時は涙を流し

寒さの夏はおろおろ歩き

みんなにでくのぼーと呼ばれ

 

褒められもせず

 

苦にもされず

 

そういうものに

 

わたしは

 

なりたい

 

 

(原文) 「雨ニモマケズ」

 

雨ニモマケズ

 風ニモマケズ

 

雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ

 丈夫ナカラダヲモチ

 

慾ハナク

 決シテ瞋ラズ

イツモシヅカニワラツテヰル

 

一日ニ玄米四合ト

 味噌ト少シノ野菜ヲタベ

 

アラユルコトヲ

 ジブンヲカンジヨウニ入レズニ

 

ヨクミキキシワカリ

 ソシテワスレズ

 

野原ノ松ノ林ノ陰ノ

 小サナ萱ブキノ小屋ニヰテ

 

東ニ病気ノコドモアレバ

 行ツテ看病シテヤリ

 

西ニツカレタ母アレバ

 行ツテソノ稲ノ束ヲ負ヒ

 

南ニ死ニサウナ人アレバ

 行ツテコハガラナクテモイヽトイヒ

 

北ニケンクワヤソシヨウガアレバ

 ツマラナイカラヤメロトイヒ

 

ヒデリノトキハナミダヲナガシ

 

サムサノナツハオロオロアルキ

 

ミンナニデクノボウトヨバレ

 

ホメラレモセズ

 

クニモサレズ

 

サウイフモノニ

 

ワタシハ

 

ナリタイ

 

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