なんとなく、えこのみくす☆その3

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その(デフレスパイラル)予兆は、91年に1号店をOPENさせた100円ショップの「ダイソー」だったかもしれない。多くの日本人民は当時の平成不況と相まって「庶民の味方よねぇ~」などと叫んで、何から何まで...ピンからキリまで揃うその店に拍手喝采...爆発的な支持を受けた。その後、国内は津々浦々、海外店舗も合わせて3000店舗以上の展開をする程の高成長を見せている。が、その陰で昭和から続いた老舗の専門店、小売店がどれほど泣いたことだろう...。

 

そしてまた今、リーマンショックに端を発した世界的大不況の中で消費が急激に冷え込み、インフルエンザの大流行で日本への観光客が激減。そして今回の異常な円高...ますます海外からの観光客は減るだろうし、日本へ留学している外国人の方々は悲惨かもしれない。ノンビリ&能天気な日本人は、その円高に対して声高らかにきっと言うんだろうねぇ...「海外旅行のチャンス!」「ブランド品が円高でお安くなる!」って。

 

それでも大企業は消費を促すために、青息吐息で頑張っている中小企業の内情を無視して、大胆(自分ところさえよければ的な)策に打って出るんだろう。つまり価格の勝負、安売り合戦。雨風、天変地異の中で、かろうじて生き残ってきた小規模な小売店や中小企業は、果たして今回の大型台風をしのぎ切れるんだろうか...。何時の時代も、世の中の景気がオカシクなったら泣くのは常に下の歯車...各業界の中でも中小の会社、下請けの零細企業と決まってる。大企業がひっくり返ってるご時世なんだから、中小だっらひとったまりもないさ。

 

「安けりゃイイ」ってもんかい(あまり他人のこと言えないかもしれないけど)?目先の損得勘定だけで走り回ったり、大型店のバーゲンに右往左往していたら、廻り回って自分で自分の首を絞めかねない。多くの日本の民が安物買いばかりするようになったら、やがては職を求めたって募集する会社がなくなるわ、入社しても即リストラってなことに...景気停滞、所得ジリ貧...まさに今の日本はデフレ傾向じゃなくって、循環の真っただ中だよ...我々のように小さな商いをやってる人たちなんかは、デフレの悪影響をヒシヒシと感じてるし、ダイレクトに受けているに違いないね。

 

「仕分け作業」なんて、マスコミや一般国民向けのパフォーマンスやってる時間あるなら(ムダ使いを削ってゲットしたお金をどう使うのかが全く見えない)、アジアやアフリカの難民のごとく「明日はどうやって生きていくのか...」と、茫然自失に追い込まれている(日本経済の下支えをしている)中小企業への具体的な救済策、金融経済政策を考えて欲しいもの。これこそ急務だよ。日本だけでなく、今の世界の経済状況を見たら、一個の企業努力だけで周辺の環境を変えるなんてことはもうムリ。とっくに限界を越えていると思うんだけどなぁ...。

紅葉やん.jpg

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