札幌はお盆を過ぎてから、めっきり秋の気配が漂ってきた。日中は夏のポジティブな陽射しを感じられるのに、陽が西の手稲山に沈むと、途端に冷え込んでくる。ここ数年は地球温暖化の影響なのか、8月いっぱいまでは暖かな夏めいた陽気が残っていたのに...今年の秋は足早にやってきそうだ。万年高気圧少年は、太陽エネルギーが著しく減少する今のこの夏から秋へ...の季節の変わり目が何故か切なくて苦手である。
こんな季節に、この北海道にいると、これほど長い間やっていたこの仕事をふと立ち止まって、遠く離れたり近くに寄ったりの視点で、深く見つめ直したりもする。余計な事を考え過ぎるあまり、自ら仕掛けた罠にハマって、ネガティブスパイラルに落ち込んだりもする。物理的にも精神的にも山や谷、大波や凪...春夏冬(あきない)をやっていれば当然のことではあるけれど...。
この店を始めた16年前は家族4人で切り盛りしていた。OPEN後2年目で一日200人の来店があった時も、私一人でキッチンの全て(仕込み～調理～洗い場)をやりこなしていた。ワケの分からないスタッフを入れて、気煩わしくなるのがイヤだった。ただそれだけで、気力で頑張り続けたのである。
それが今や札幌、東京、大阪、名古屋...4店舗になってしまった。経営事業意欲のカケラもない、凡そ経営者とは名ばかりの私が、こうなってしまったのは唯一つ...東南アジアの困窮の真っ只中に生きる子供たちに有形、具体的に救いの手を差し伸ばしてやりたい...あの純真無垢な子供たちが安心して学ぶことができる学校を創ってあげたい...その夢の実現のためだけ。
家族4人で始めたマジスパは、そんな訳で今や戦士100人を超えるまでの大所帯になってしまった。都市も違えば、ソコで頑張る戦士の個性や気質も様々である。幸い、実に有り難いことに各マジスパは、ご来店エネルギー的にはすこぶる順調そのもの。しかし...昔も今も変わらず私のエネルギーを、良くも悪しくも激しく上下に揺さ振ってくれるのは、光戦士の超個性的エネルギーの存在なのである。
正直なところ、心折れて墜落しそうになったりもするけれど、お客さまの笑顔や、優しいエネルギーに励まされて、「ヘコタレんぞ、我折らんぞ～！」と、自らを叱咤激励の毎日。それに何より、東南アジアの澄んだ瞳の子供たちも、マジスパのエネルギー（皆さんからの愛の募金もあり！）を待ちわびているんだから！夢さえあれば、台風だって大地震だってなんくるないさ～!!!
