TVのNEWSで、今年はエルニーニョの影響から「北海道には夏がやって来ない」と、悲しげな予測をしていた。当たって欲しくない予言ではあるけれど、札幌に帰って来てからというもの連日、空は物思いにふけるかのように暗く沈んでいる。
本州方面(東京、名古屋、大阪)にいると、冬に雪が積もらないというだけでハッキリ四季が感じられるし、濃く季節感も味わえる。北海道(札幌)はと言えば、冬は驚異的に雪が積もるし、12月から3月位までは、道産子はカマクラに甘酒で冬ごもり(?)。そして夏は幻のように実に儚い...。真夏日は毎年あっても数えるほどだし、冷夏だと30℃越えのない夏だってある。感覚的に「北国の夏は一週間」ってくらいのイメージ。だからなおのこと儚く束の間の夏が、いとおしく感じてしまうのですよ。
エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米のペルー沿岸にかけての広い海域で海面水温が平年に比べて高くなり、その状態が1年程度続く現象です。逆に、同じ海域で海面水温が平年より低い状態が続く現象はラニーニャ現象と呼ばれています。ひとたびエルニーニョ現象やラニーニャ現象が発生すると、日本を含め世界中で異常な天候が起こると考えられています。