冬のフライトはハプニング続き

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超ハードな下北スケジュールを終えて、午後3時羽田発の便で帰札することになっていた。今日の東京は風はキリッと冷たいものの、めずらしく目にしみるような青空が広がっている。私のマンションの部屋からも、冠雪を頂いた雄大な富士山が久し振りに望むことができて気分は上々!


今思えば何も1泊の札幌へ帰らずとも、そのまま大阪に向かえばよかったのに...そのイヤ~な予感は見事的中。何ごともなく羽田までは順調...札幌から「スゴ~い吹雪ですよ~」と途中連絡は入ったけれど、東京の青空を眺めたらその情報もジョークとしか思えない...が、フライトのボードを見ると東京-千歳便は殆どが欠航になっているではないか!何度もカウンターで確認して、私の便は千歳空港の除雪作業後になるらしく「今のところ飛ぶかもしんない」とのこと。修学旅行生の団体もあり、欠航になった便からあふれ出た人あり...で、ゲートの前はあのタイ・スワンナプーム空港のデモの如き(まではいかないけど) 冬の大通公園.jpg風景になっていた。


それでも何とかヒヤヒヤもので3時搭乗。滑走路に向かって機は走り出すと安心したのかウトウト眠りに...ハッと目覚めて時計は3時40分...「もう、雲の上!」と窓の外を見たらまだ羽田!45分遅れて機は離陸。札幌-東京(大阪も同じ)間は偏西風の影響で南へ向かうより、北へ向かう方が15~20分位早い。で我々の飛行機は1時間15分で千歳に到着!しかし、空港はひどい吹雪で地吹雪が舞っている。「でも、やっと何とか着いたんだ!」


ムムム?機は駐機場に向かう途中、妙な場所でストップ。動かない...「千歳発の飛行機が連続欠航しているので、駐機場の空き待ちでんねん」の機内放送...それから動かない!30分~40分、機内は次第に殺気立ってきた。で、一人の男性が大声で質問なのかクレームなのか騒ぎ始めた。するとそれに呼応するかのように、あちこちから「ど~なってんだよ~」「接続が間に合わないぞ~」挙げ句の果てには「誰がこの責任を取るんだよっ!」...誰の責任、って言ったって気象庁が悪いわけでもなし、ましてや航空会社や千歳空港もむしろ可哀そうな側だろうしなぁ...。全ては大自然の意志なのですよ...とは、誰もが分かってるんだけどね。


機内乗務員さんはその対応に追われて右往左往。携帯電話も掛けちゃいけない...しかもターミナルは目と鼻の先なもんだから、数人の乗客は「降りて歩いてでも行くぞ!」的な意気込みだ。群集心理はそのエネルギーの質量と何かのトリガー次第で、どのようにも炸裂する危険性がある。お~コワ!


まあ、航空会社も色々と事情があるんだろうけど、逐一案内や安心納得できる説明がないと、乗客も苛立ってくるのはムリもない。出発する際に遅れるのは良くあることだけど、目的地に着いてから止まったまま待たされるのは、かなり辛いものがある。上空で旋回待機している方がまだマシ。私は「閉所パニック症候群」なので、その状況だと結構キツイんだよねぇ...前後不覚で一瞬パニクリそうになってしまったし...。


結局、着いた千歳でも1時間20分待たされ、全員グッタリ&ゲンナリしながらもトータル3時間20分のフライトはやっとフィナーレを迎えることができた。羽田にUターンすることもなく、とりあえずは無事に北極についてヨカッタ。でも、札幌-東京間ってそんなに遠かったっけ?これなら温暖なグアム・サイパンあたりに飛べたよなぁ~。

今年は暖冬の影響で札幌こそ極端に積雪も少なく、豪雪の被害も聞かないけれど、何時もなら雪の少ない筈の千歳方面が雪害に見舞われているようだ。今冬、我々だけでも千歳空港の雪トラブルは3回目。これまた異常である。


それにしても長~い一日だったなぁ...下北を出発したのは何時だったっけ?で、これでまた明日は午後便で大阪へひとっ飛び!Oh~忙し!明日の千歳空港は果たして大丈夫だろうか?

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