時代はMJ「スリラー」のワンシーン?vol.1

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R0011442(1)-00.JPG昨年から続いているこの、世界的な大不況も極めてシンプルに考えれば、お金がスムースに流通、循環しなくなったことが原因だろう。そして、そのお金にまつわる事件や犯罪が最近は富に目立っていることが気懸り。中小企業のみならず大手企業の会社更生法の申請、破産倒産数は記録的らしく、振り込み(オレオレ)詐欺による被害は、今や一日平均1億円...それら関連する情報も含めて、報道されない日はないだろう。

 

つい先日も話題になった「円天」「関西一の女相場師」などの出資法違反、詐欺容疑...「元本保証」だとか「短期間での高配当」なんてのは、いくら数字に弱い私でも、ちょっと冷静に考えれば「そんなウマイ話がある訳がない」と分かりそうなもの。しかし状況が、プロの詐欺師と一対一とか軟禁状態の個室の中で様々なプロのテクニックで次々と責められでもしたら、一体何人の人が冷静さを保ち続け、勇気を持って「No!」とキッパリ断ることができるだろうか?そこで、絶対に「No」とは言わせない雰囲気、状況を作りだしてしまうのがプロの詐欺師なのである。

私は自分自身が「No!と言えないJapanese」の典型だと分かっている。だから、そんな危険なシチュエーションに身を置かないために(その環境に入ったら最後だ!)、初めから訳の分らない話や、歯が浮いてくるような甘くて、上手過ぎる話しには絶対ノラない、聞かない、顔も向けない。遠まわしな説明から一方的に話掛けてくる電話などには一切、応えないようにしている。今までだって何度も痛い目に合っているし、授業料だって必要以上、余計に支払って来たんだから...。

 

近頃、電気製品や携帯電話が超多機能になったのと同じように、気が付いたら世の中の(生き抜くための最低限の)システムだって、ひどく複雑で分かりにくくなって来た。そこに付け込んで多種多様な詐欺が横行しているらしい(最近の詐欺師は心理学を学んでいると聞く)。人間心理の弱さを突いたり「欲ボケ」で悪徳商法にハマったりは別にして、一人暮らし老人のなけなし貯金を狙っての振り込め詐欺とか、エセ工事詐欺などは見ていて猛烈に怒りを感じるし、本当に無常でやりきれなくなる。同じ犯罪でも老人、子供、女性を狙ったり陥れるのは最低で最悪だ!奴らは、とっくに魂を失った悪魔の使いなのである。

 

M・ジャクソンの「スリラー」のワンシーンの如く、欲と煩悩に蹂躙されたゾンビ(魂の抜け殻)が、夜となく昼となく我々の周囲を徘徊している。ゾンビや悪魔の最高の栄養源は、我々の心と意識の中に潜む「エゴエネルギー」...連中はそれを狙っている。自己中(エゴ)こそ、ゾンビ連合の大好物、最強エネル源だ!彼らにこれ以上エネルギーを無駄に与えて、太らせてはいけない!

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