スープカレー誕生!その6

|

イ-仏像01.jpgのサムネール画像「本場の味をお届け」だとか「本格的~料理」ってよく見かけるけど本場の料理ってその国の漂う空気や自然環境の中で(単に味覚だけじゃなくて)五感で食するから美味なんだべさ!現地屋台料理がそっくりそのまま日本の食卓に上がろうもんなら、現地の感動が半減どころか食べる意欲も失うってもんでしょ。そこでソトアヤムを和人の味覚にフィットする、カレーと呼んでも納得できる香草アレンジに魔法チャレンジ!そこがプロ料理人としての腕や右脳の見せ処なんでないかい?

もともと私は和、洋、中料理の辛系素材とか辛薬味は大好物で強い。ただ「辛さ」はすぐに慣れて耐性ができてしまうので、耐性ができないよう意識的にコントロールしてる。超辛に慣れてしまったらレギュラーベーススープを創るのに微妙な辛さが不確実になってしまうでしょ?辛味香辛料だけを増量して辛さだけを競うような料理なんてのも芸がない。

それに薬草、香草、漢方などの類いには軽くも重くも「禁忌」という注意すべき基本ルールがあって配合やその分量を間違えたりすると身体はもちろん、心(心理的)にあまり良くない影響を及ぼすことだってある。そこで...和風カレーは別として最近ちょっと気になってること...特にNEWOPENのインドカレーやスープカレー店がそう。オリジナルな個性演出のために香味が強いスパイスをムリに強調していたり、極端なバランスだったり、コクを出すためにやたらオイリーに仕上げたり、辛さを増すのに唐辛子やチリを単純に多くするだけだったり...そんなワイルドエスニック料理を出している処がある。そんな料理を口にしたら最後、美味しい不味いを言う前にお手洗いに直行...気を付けねば!

「辛くてアッサリしているんだけどコクや深みを感じるソトアヤム」それが一番のテーマ。そのためには辛味を増すスパイスと辛味を抑えるスパイスやシーズニングを、タテ糸とヨコ糸で機を織るように組み合わせてコラボしながら、しかもクドくならないように料理を仕上げていく...企業秘密保護法に抵触するので具体的なスパイスやシーズニングは書けまっしぇん...それからアジア各国料理レシピの「これぞ!」パーツをイイとこ取りする。それがスパイス和平への道!「辛い」をカライとかツライとか読ませるんじゃなく「辛いはウマイと叫ばせる」料理を創る...その道を極める...まさしく極道!

ミヤンマーあたりを境い目にして主に(パキスタン・インドから)西は(小)麦、(タイ・カンボジアから)東は米の文化圏に分かれる(ベトナムは旧仏植民地だったからパン食)。同じスパイス料理でも主食がパンやナン類とお米とではかなりの違い。私は米人(アメリカ人ではない)だから毎日、西側の料理ばかりだと飽きる。めっちゃ辛いのが好っきやねんけど、インドタイプのカレーを激辛で食すると何時も胃腸が反応して(ビロウだけど)シャワーになるけんね。だから西側のエキスを頂いてタイ、インドネシアなんかの辛口料理を編曲、脚色した方が米食和人には合う!ヒントでピンとヒット!

ダイジェスト版ですがマジスパのスープカレーはインドネシアのソトアヤムをルーツにして、そんな流れで出来上がりました。でもまだまだ完成じゃありません。そもそも料理は常に生きているものだから、料理や味覚の追求に完成だとかフィニッシュなんて終止符はない。万人に対してパーフェクトな料理だって存在しない。100人いたら100の味覚と舌がある。でも、お母さんの味噌汁だけは別格。お母さんの作る「おミソ汁」は、お母さんの喜怒哀楽の波動がだし汁や具に込められ、それが浮いたり沈んだり...そこはかとなく感じるから世界一美味しい汁(スープ)料理!

マジスパのスープカレーはそんな「お母さんの味噌汁」が夢の目標。スープカレーだとpHだって他の料理より体液に近いから滋養強壮成分はスムースに吸収されやすいだろうし、母のLoveには足元にも及ばないけど、みなぎるPowerとドラマティックなStoryは負けちゃいない。このスパイス料理の必須三要素「Love,Power,Story」のボルテージが、創る料理のインパクトになると信じているんです。

カレーやスパイス、宇宙やマカ不思議の話をしていると私はもう止まりまセブン。この調子でいくと「その100」だって行っちまいそうです。で、とりあえずこの巻はピリオドに。突然ですが、明日から急きょ名古屋方面に飛ぶことになり、次なる展開に集中しなくちゃなりません。頭が不器用なのでアレもコレもは不可能...故に一週間は泰山ブログをお休みいたします。読んで下さった方々、ありがとうございます。次回までマジスパ戦士とスープカレーを食しつつ、ご歓談ください!

 

 

MT4.1 テンプレート 無料(フリー)