週休二日のカレー屋

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KIF_1184_edited-2.JPG「週休二日の飲食店なんてあり得ないよ」と何度言われ、クレームが入ったことか...今日がマジスパのその休日。札幌、大阪ナニワ店は水・木曜日、東京下北沢店は火・水曜日が大胆にも連日休ときた。16年前にOPENしてからずっと、東京にOPENした時も大阪店が始まってもそのオキテは非難の嵐を受けつつ、世間からヒンシュクを買いながらもカタクナに守られ続けている。

30年ほど前に私は札幌の川沿(藻南公園)で「BIGSUN」というレストランを開業。当時は「すかいらーく、ロイヤルホスト」といった大御所が郊外レストランを次々と全国展開。ロイホ1号店が札幌に進出した翌年に何と500坪の土地に120坪の店舗!スタッフも約80名!の大型レストランを大胆に始めたのです。モ~食わず寝ずに24時間営業で頑張った。OPENして3か月が過ぎた頃、そんなムリが祟ってか意識混濁...倒れてしまった。(これには別の不思議で劇的な事件もあるので又の機会に) その後はムリせず背伸びせず週一は休まなくちゃね、ってことに決定(BIGSUNは時代の流れに翻弄されながらも14年間頑張った)。

で、16年前にマジスパを始めるに当たっては教訓を十二分に活かして「週休2日制」を導入。と言えば聞こえはいいけど、ママさんと二人で始めた小さなカレー店。しかも「スープカレー」なんちゅう、ヘンテコなネーミングだよ~「そーは売れないだろうなぁ...」というよりムシロ「絶対に売れない自信」があったし、のんびりスローライフ(当時はそんなコトバなかった)でイイんじゃない...がそのまま現在なおも進行形。(スープカレーの呼び名誕生の経緯は次回に)

札幌ならまだしも東京、大阪の飲食店なら週二日の休みなんてメズラシイでしょうねぇ。正直、お家賃だって大都会ゆえお安くはないし。そもそも私の脳シナプスは右しか働いていないので、左脳はもう何十年も未使用。とっくに仮死状態。よって論理的思考回路はズタズタに切れ、サビ付いているものだから「経営的意識」なんてものは皆無。普通の経営者なら週二休はやらないでしょうねぇ。

21世紀に入ってから良く「スロー~」というコトバが使われるようになった。でも、度が過ぎるスローサービスは怠惰で愚鈍(業種によらずそんなサービスが蔓延?)になって、やる気も感じられずオーラも消滅してしまう。その処、ゼンマイが弛み過ぎない程度...週二日休めば戦士(スタッフ)たちの疲労も癒え、休日明けには自然に笑顔が...今はそれがイチバンの週二日間休みの理由。まぁ、それでも休みが不足とばかりに週休五日(全休になるじゃん!)の戦死者も...いないか!

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