忘れもしない。今日は9.11だ。

忘れもしない今日は「9.11」。9年前、マジスパが三越・吉祥寺店(東京)の「北海道物産展」に初出店した時のこと。開催は9月12日から一週間。初の物産店への出店ということで、スタッフ全員張り切って前日(9.11)から東京に入り、準備も終えてホテルに戻り、ホッと一息TVを付けると...何やら派手なシーンが映し出されていた...「今どきの映画のCGはリアルで凄いなぁ～」初めはそう思っていた...。

実はその年、私は2001年の秋(10月頃)にニューヨークへのマジスパ出店を真剣に考えていたのだ。その前年からNYに何度か足を運んでマンハッタン内やその周辺を歩き廻り、出店地の候補も幾つか選んで、現地の弁護士にも会い、2001年初には「あとは私の決断だけ」の状態まで事は運んでいた。2001年の3～4月頃...そこへ明治製菓さんから秋に向けてのレトルト(マジスパカレー)の商品開発のお話しと、三越さんから北海道物産展への出店依頼が飛び込んできた。

夢だった米国への出店なのか、日本での展開なのか迷いに迷った末「NYの件は来年でもいいじゃないか。今はこの二社の厚意そして、チャンスを与えて下さったことに感謝して、お応えしよう」と決めたのである。結果的に後者を選択したことで、現在のマジスパが在る。マジスパは明治製菓さんと三越さんに救われたのだと思っている。

そして、あの時から世界は大きく変わって来たのではないだろうか。イスラム原理主義VS欧米覇権主義世界に限らず、人間と人間とが信頼関係を結べない世界...自分のエゴ世界に、少しでも反すれば即刻、強力に敵対関係に陥ってしまい、人間関係よりも、目先の利益だけが最優先する刹那的な社会(世界)になってしまったような感じがしてならない。

人は弁護、検察のどちら側に立つかで考え方が180度振れるものだ。立った側から見ればどのような人間であれ凶悪犯罪者にもなるだろうし、全くの善人にもなるのである。しかし、正義と公正のキングであろう検察ですら、荒唐無稽なシナリオを創作して無実の人間を貶めようとすることだってある（今回の村木厚子元局長の郵便不正の件及び、小沢氏に対する創作した数々の疑惑に関して）。先入観と思い込みだけで、物事や人間性、情況などを判断し、決めつけてしまう短絡的で危険な社会風潮を、寒々しく感じてしまう今日この頃である。

それで...と言う訳でもないが浮沈激しい心を鎮めるため、そしてペシミスティックにならないために、地元北海道の大自然エネルギーを吸収したり、この処で意欲的に各地の寺社仏閣を巡っている。天河神社、吉野熊野方面、高野山・金剛峯寺、天橋立、智恩寺・文殊堂、伊勢神宮...日本はやっぱり素晴らしい。

★伊勢神宮、外宮(げくう)～豊受大御神（とようけのおおみかみ）食物・穀物を司る神。衣食住及び、広く産業の守護神として崇められている。