マジスパはまだまだ発展途上国なんです

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マジスパは今現在、札幌を源流として東京(下北沢)、大阪(ナンバ)、名古屋(大須)と合わせて4店舗になります。私は経営的な野心や野望はおろか、経営意識すらも全く希薄なので、何も気張って多店舗に展開する必要などないとも思うのですが、札幌で長いこと「ガンバ中」していて、10年も過ぎた頃になると、全国からお客さまが札幌マジスパに来店して下さるようになりました。「わざわざ遠くから札幌まで足を運んで下さるのは忍びない。何とかしなくては...」との思いで東京へ、大阪へ...となった訳なんです。

 

スープカレーは和風、欧風、インドカレーとは違って、デリケートでスパイシーなスープ料理ですから、その地の水道水の水質に大きく影響されてしまうものなんです。それを何とか解消しようと、各店にはアルカリイオンの浄水器(システムで300万円もします)を導入しているのですが、各店それぞれ微妙に辛さや風味の違いが出てしまいます。それはその都市における「マジスパの個性」とご理解ください。

 

北は札幌から南は大阪まで、ずい分と距離があります。それでも老骨にムチ打って、月イチは各店を廻る(泰山の地方巡業と言います)ように頑張っています。基本スープの風味や味のチェックは当然ですが、戦士たちはしっかりと「マジスパスピリッツを持って動き回り、お客さまとトークをしているか?」「お店の空気感はちゃんとマカ不思議マジスパ宇宙空間になっているか?」を、重点的に見るようにしています。

 

マジスパの空間から「マジスパ流おもてなし」が消えてしまったら、もうマジスパとは言えません。戦士全員に何時も言い聞かせています...「利他心、菩提心」をもって「目配り、気配り、心遣い」を心がけることがまず第一!なんだと。マジスパには料理の基本レシピも、ロボット人の使うサービスマニュアルなんてのもないので、話す時は私も汗びっしょりになるくらい必死です。各店の戦士たちには、ほぼ毎日のようにメールを送り、朝礼夕礼では毎日20分位、まかない時にも一緒に食しつつ(仕事以外の)様々なお話し...下ネタ芸能ネタから政治経済流通、世界の陰謀、虚空宇宙論まで...つまり、マジスパワールドを(あまり深刻にならず)熱く話しています。

 

戦士の一人一人がこの先、社会や世界がどんなに急激に変化したとしても、マジスパのそうした経験から上手く柔軟に対応、適応できるような人間になってもらいたいと思っています。そして、そうしたことが必ず「自力で生き抜く力=人間力」の成長に役立つだろうし、現代人が決定的に欠けている「アイデンティティ=主体性」が形成されるであろうと信じています。

 

多分、現代の多くの子たちは両親や学校の先生とそれほどコミュニケーションをしていなかったばかりか、「ハイ!」の返事すらマトモに返していなかったのではないか(しかも何ら、たしなめられなかった)と感じます。モチロン、若き新人戦士でも初めから基本マナーができているシッカリした人もいますが殆どが敬語、ていねい語が危ういだけじゃなく、返事や挨拶も寂しい限り...というのが現状なんですね。ですから、時には親となり、時には先生となって社会や人生のイロハのイから教えなければなりません。「知ったか仏陀」が多いのも現代の特徴なので、なかなか思うように理解してもらえないというのも事実なんですが、マメにコツコツと「お客さまに如何に満足して、喜んで頂くか」を諭し続ける...マジスパは世に生きるための原点小学校...寺子屋みたいなものかもしれません。でも、それがマジスパなんだと思っています。

 

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